春の訪れに晴れ模様
「じゃあ俺も一緒に探すよ。あとどこ見てない?」

「えっ、いいですよ!しんどいだろうし一人で見て回るので……!」

私は両手を横に振る。こんなことに巻き込んだらさすがに申し訳ないよ。首も同時に振って大丈夫だと意思表示をしたけど、晴先輩は無視して歩き始めた。

「晴先輩!いいですから!」

「なんで?無くしてるものとか絶対探し出さないと」

「それでも時間かかっちゃうだろうし、迷惑かけたくないんです!」

「俺は迷惑だと思わないよ。教えて」

晴先輩はなぜか少し怒っているような表情をしていた。これだけ心配してくれてるんだ。断るのも逆に申し訳なくなる。
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