長すぎた春に、別れを告げたら
『浜名さんが決めたのなら、それでいいと思います』
相良さんは私の思いを受け止めてくれる。
彼ならきっとそう言ってくれると思っていた。
「はい。落ち着いたらまたご連絡しますね」
笑顔で通話を切った。
私は夢をあきらめない。
胸を張って相良さんと向き合えるように、前に進もう。
そのあとの行動は早かった。
なりたかった職業に就くために、A:ROOMに退職届を提出した。
希帆さんは寂しがってくれ、雫ちゃんはもっと一緒に働きたかったと泣いてくれた。A:ROOMのみんなには感謝の気持ちでいっぱいだ。きっとここでの経験はこれからの人生に役立つだろう。
A:ROOMを正式に辞めるのは一カ月後だけれど、並行して就職活動を始めた。
今のところ、二社受けてどちらからもお祈りメールが届いた。もちろんこれくらいではへこたれない。今日もこれから面接が入っている。
オフィスを出て階段に向かったとき、五階の踊り場に相良さんが現れた。
「相良さん?」
「落ち着いたらまた連絡すると言って、もう二週間が経ちました」
彼は不満をこぼすようにつぶやいた。
「すみません、ばたばたしていて……。わざわざ来てくれたんですか?」
監査業務の訪問日ではないはずだ。
彼はなにも答えない。
相良さんは私の思いを受け止めてくれる。
彼ならきっとそう言ってくれると思っていた。
「はい。落ち着いたらまたご連絡しますね」
笑顔で通話を切った。
私は夢をあきらめない。
胸を張って相良さんと向き合えるように、前に進もう。
そのあとの行動は早かった。
なりたかった職業に就くために、A:ROOMに退職届を提出した。
希帆さんは寂しがってくれ、雫ちゃんはもっと一緒に働きたかったと泣いてくれた。A:ROOMのみんなには感謝の気持ちでいっぱいだ。きっとここでの経験はこれからの人生に役立つだろう。
A:ROOMを正式に辞めるのは一カ月後だけれど、並行して就職活動を始めた。
今のところ、二社受けてどちらからもお祈りメールが届いた。もちろんこれくらいではへこたれない。今日もこれから面接が入っている。
オフィスを出て階段に向かったとき、五階の踊り場に相良さんが現れた。
「相良さん?」
「落ち着いたらまた連絡すると言って、もう二週間が経ちました」
彼は不満をこぼすようにつぶやいた。
「すみません、ばたばたしていて……。わざわざ来てくれたんですか?」
監査業務の訪問日ではないはずだ。
彼はなにも答えない。