街角の契りは、永遠の愛に
私は震える手でそれを受け取り、胸に抱きしめる。

母を救える……その安堵に、自然と微笑みがこぼれた。

「ありがとう。」

その一言に、どれほどの想いを込めたか、自分でも分からない。

もうこれだけで十分だと思った。

「なあ、マリエル。」

ふいに名前を呼ばれ、胸が跳ねる。

「もし、また仕事で困っていたら……ウチに来てもいいんだぞ。」

金の瞳は真剣で、からかいの色は一つもなかった。

私は思わず微笑んだ。

「優しいね、ヴィンセント。」

それ以上は望まない。ただ今夜だけで、もう十分。

彼の言葉と微笑みを胸に、私は再び母の待つ家へと帰ろうとしていた。
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