街角の契りは、永遠の愛に
やがて辿り着いた薬屋の扉を押し開ける。

そこに希望があると信じて、私は店主に向かって声を震わせた。

「すみません……薬を、ください。」

「どんな薬だい?」

無愛想な店主の声に、私は胸を押さえて答えた。

「母なんですが……熱と咳が酷くて……」

店主は眉をひそめ、しばらく棚を探ると小瓶を持ってきた。

「それならこれだ。すぐに効く薬だよ。」

差し出された小瓶を両手で受け取った瞬間、希望が胸に灯る。だがその光はすぐに揺らいだ。

「お金は……今度入ってからでいいですか?」

震える声でそう告げると、店主は冷たく首を振った。

「駄目だ。この薬は高額だから、ツケはきかない。」

「お願いします!必ずお支払いします。母の命が……!」

必死に頭を下げる。目尻に涙が滲む。

だが店主は眉をひそめるばかりで、情けなど一つも見せない。

「すまんが商売だからな。金のない奴に薬は売れん。」
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