街角の契りは、永遠の愛に
けれど……。

母の荒い息遣いが脳裏に響く。薬がなければ、母は……。

「……嫌だ、そんなの」

心が拒絶を叫ぶ一方で、もう一人になる未来への恐怖が押し寄せてくる。

どうすればいい?

私に残された道は、これしかないのか。

涙を堪え、両手を握りしめた。

「お母さんを助けられるなら……」

震える足を前へと踏み出す。

そして私は、他の女たちのように、建物の影に身を寄せて立った。

夜の街のざわめきの中、初めての絶望と恐怖に身をさらしながら――。

何人かの男が、通りすがりに私をじろじろと見ていった。

その視線は突き刺さるように冷たく、品定めをするようだった。

――そんなに見るのなら、せめて声を掛けてほしい。

けれど誰も近づかず、ただ蔑むように笑って通り過ぎていく。

「ああ……私は、売女だと思われているんだ……」
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