響け!色彩のフォルテッシモ
レオンハルトは早速事務所にいる全員を集め、ギルベルトが話したことを告げる。

「セレンデール学園って外部との交流はほとんどなかったから、生徒から話を聞くのは難しそうだね。学園に近付いたら僕たちが通報されかねないよ」

オルハンが険しい顔で言う。マーガレットが「つまり、潜入調査するしかないってことじゃない!」と顔を青ざめさせた。

「でもよ、潜入調査って俺らは他の依頼人からの調査もあるぜ。潜入調査をしている暇なんてねぇぞ」

アントーニョの言う通りである。依頼はギルベルトの潜入調査だけではないのだ。オルハンがフッと笑う。

「トーニョの場合は、潜入調査なんてそもそも無理だろうに。学力のなさですぐにバレるよ」

「あぁ?テメェ、もう一回言ってみろ!!」

アントーニョがオルハンに掴み掛かろうとする。レオンハルトは、ため息を吐きながら魔法で二人を引き離した。カナタがレオンハルトの顔色を窺いながら口を開く。

「でも、マーガレットさんたちが潜入調査できないとなるとワーグナー刑事からの依頼は引き受けられませんね」
< 13 / 60 >

この作品をシェア

pagetop