4人の兄に溺愛されすぎて困ってます!?
救出
そうして私は再び夢の世界へと旅に出た。
その時
「コマリ!聞こえるかい?!」
「ハルキお兄ちゃん?」
「あぁ…良かった。今、助けに行くよ」
ハルキお兄ちゃんらそう言い残し、突然強い光が辺りを照らす。
「…っ!」
その後の温かな感触で私は目覚める。
「…!?ハルキお兄ちゃん!」
ハルキお兄ちゃんは私をお姫様抱っこをした状態で私に聞いた。
「コマリ!どこも怪我は無いかい?」
「ないよ」
その時、来夢さんが私の部屋に入って来る。
「お前ら、そこで俺様の妻と何やってんだ」
「お前こそ、俺らのコマリに手を出してたら…許さないからね」
「悪魔だ!!衛兵!呪術師!総員、この悪魔を直ちに姫から離せ!」
「そちらがその気なら…みんな!」
「うん!コマリ〜お待たせ♪」
「コマリ〜♡怪我は無い?何もされてない?」
「…無事で良かった。今すぐ彼奴を倒して帰ろうな」
「うん…!」
こうして、人間と魔族の激しい戦いが始まった。
「瑚莉、ここに居ては危ないよ」
「…でも」
「…お兄さん達は君の為に戦ってそして負ける」
「どうしてそう言い切れるの?」
「俺様達のことをお忘れかな?瑚莉姫」
「…確かに貴方達は強いのかもしれない。でも、ウチのお兄ちゃん達だって負けてない!」
「…最初のご挨拶をお忘れかな?」
「…」
正直、来夢さんと歩夢くんにはお兄ちゃん達は勝てない。
「それにね、瑚莉。君はこの世界で槙尾瑚莉という名前でご両親に大切に育てられていた」
「…」
「確かに君がこの世界に居たのはとても短い間だったけど、君は確かに俺様の妻として生きて居た…ならば、いつかは戻るべき所へ帰るべきだ。それが今なんだ」
「…」
「分かってくれよ?さあ、安全な所へ行こう」
確かに私はお母さんのくれた指輪が無いと生きていけない。
ここの世界の者だから。
それでも…お兄ちゃん達との絆と大切な人達との日々を守りたいから
「お願い…お母さん…!」
私は指輪がこの世界でも使えることを祈りながら、呪文を唱えた。
「…っ!なんだ!?」
私が呪文を唱えると魔獣達が召喚され、人間に次々と襲いかかって行く。
「…くそ…!この小娘…!」
「どうして…」
魔獣が私を守りつつ、来夢さんと歩夢くんを制圧していく。
「瑚莉…!貴様まだ悪魔に魂を穢されて居たのか…!」
「…私の家族はお兄ちゃん達だけだよ…確かに貴方達から見たら未知の存在で恐ろしいのかもしれない。でも、それは私達も同じだよ。それに私のお兄ちゃん達は、穢らわしいものじゃない!」
ボロボロに荒れた屋敷で倒れる来夢さん達の奥で人間界でのお父さんが唖然とした顔で立っていた。
「瑚莉…まさかあちらへ帰ってしまうのか…?嫌だ!折角、手に入れたんだ!衛兵!今すぐ瑚莉を捕らえよ!」
「…話し合いは無理なようですね」
「誰が悪魔に魂なんか売るもんか!」
「…私のお兄ちゃん達を悪く言わないで!私は、絶対お兄ちゃん達と帰ってみせる!」
「そんなことを言うんじゃない!瑚莉!」
「さようなら、私にとってのお父さんとお母さんは1人しか居ないし、お兄ちゃん達だって1人しか居ない。貴方はただの敵」
「そんな…待て!瑚莉!瑚莉…!」
お父さんが地べたに座り込み空に向かって手を伸ばす。
私はその手を振り払って、お兄ちゃん達の元へと飛び立つ。
「帰ろう、お兄ちゃん!」
「「「「あぁ!」」」」
こうして、私はフユトお兄ちゃんの箒に二人乗りし、無事にお兄ちゃん達と実家へと帰還した。
「おかえりなさい、あんた達…!」
私達を出迎えたお母さんの涙を私が拭い、みんなで抱き合った。
無事に魔界へ帰って来てから数日後、あれから人間界側からの動きはなく、平穏な日々が戻って来たと思っていた。
だが…
突然、来夢さんが私の部屋に訪問に来た。
「どうして来夢さんがここに居るの?私はもう人間界には行かないよ?」
「分かってるよ。君がここに染まってしまったことも…」
「だったらどうして…」
「さようならを言いに来たんだ。短い間だったけど俺様が見惚れた妻なんだ…さようなら瑚莉、元気でな」
「…さようなら、来夢さん。お元気で」
その時
「コマリ!聞こえるかい?!」
「ハルキお兄ちゃん?」
「あぁ…良かった。今、助けに行くよ」
ハルキお兄ちゃんらそう言い残し、突然強い光が辺りを照らす。
「…っ!」
その後の温かな感触で私は目覚める。
「…!?ハルキお兄ちゃん!」
ハルキお兄ちゃんは私をお姫様抱っこをした状態で私に聞いた。
「コマリ!どこも怪我は無いかい?」
「ないよ」
その時、来夢さんが私の部屋に入って来る。
「お前ら、そこで俺様の妻と何やってんだ」
「お前こそ、俺らのコマリに手を出してたら…許さないからね」
「悪魔だ!!衛兵!呪術師!総員、この悪魔を直ちに姫から離せ!」
「そちらがその気なら…みんな!」
「うん!コマリ〜お待たせ♪」
「コマリ〜♡怪我は無い?何もされてない?」
「…無事で良かった。今すぐ彼奴を倒して帰ろうな」
「うん…!」
こうして、人間と魔族の激しい戦いが始まった。
「瑚莉、ここに居ては危ないよ」
「…でも」
「…お兄さん達は君の為に戦ってそして負ける」
「どうしてそう言い切れるの?」
「俺様達のことをお忘れかな?瑚莉姫」
「…確かに貴方達は強いのかもしれない。でも、ウチのお兄ちゃん達だって負けてない!」
「…最初のご挨拶をお忘れかな?」
「…」
正直、来夢さんと歩夢くんにはお兄ちゃん達は勝てない。
「それにね、瑚莉。君はこの世界で槙尾瑚莉という名前でご両親に大切に育てられていた」
「…」
「確かに君がこの世界に居たのはとても短い間だったけど、君は確かに俺様の妻として生きて居た…ならば、いつかは戻るべき所へ帰るべきだ。それが今なんだ」
「…」
「分かってくれよ?さあ、安全な所へ行こう」
確かに私はお母さんのくれた指輪が無いと生きていけない。
ここの世界の者だから。
それでも…お兄ちゃん達との絆と大切な人達との日々を守りたいから
「お願い…お母さん…!」
私は指輪がこの世界でも使えることを祈りながら、呪文を唱えた。
「…っ!なんだ!?」
私が呪文を唱えると魔獣達が召喚され、人間に次々と襲いかかって行く。
「…くそ…!この小娘…!」
「どうして…」
魔獣が私を守りつつ、来夢さんと歩夢くんを制圧していく。
「瑚莉…!貴様まだ悪魔に魂を穢されて居たのか…!」
「…私の家族はお兄ちゃん達だけだよ…確かに貴方達から見たら未知の存在で恐ろしいのかもしれない。でも、それは私達も同じだよ。それに私のお兄ちゃん達は、穢らわしいものじゃない!」
ボロボロに荒れた屋敷で倒れる来夢さん達の奥で人間界でのお父さんが唖然とした顔で立っていた。
「瑚莉…まさかあちらへ帰ってしまうのか…?嫌だ!折角、手に入れたんだ!衛兵!今すぐ瑚莉を捕らえよ!」
「…話し合いは無理なようですね」
「誰が悪魔に魂なんか売るもんか!」
「…私のお兄ちゃん達を悪く言わないで!私は、絶対お兄ちゃん達と帰ってみせる!」
「そんなことを言うんじゃない!瑚莉!」
「さようなら、私にとってのお父さんとお母さんは1人しか居ないし、お兄ちゃん達だって1人しか居ない。貴方はただの敵」
「そんな…待て!瑚莉!瑚莉…!」
お父さんが地べたに座り込み空に向かって手を伸ばす。
私はその手を振り払って、お兄ちゃん達の元へと飛び立つ。
「帰ろう、お兄ちゃん!」
「「「「あぁ!」」」」
こうして、私はフユトお兄ちゃんの箒に二人乗りし、無事にお兄ちゃん達と実家へと帰還した。
「おかえりなさい、あんた達…!」
私達を出迎えたお母さんの涙を私が拭い、みんなで抱き合った。
無事に魔界へ帰って来てから数日後、あれから人間界側からの動きはなく、平穏な日々が戻って来たと思っていた。
だが…
突然、来夢さんが私の部屋に訪問に来た。
「どうして来夢さんがここに居るの?私はもう人間界には行かないよ?」
「分かってるよ。君がここに染まってしまったことも…」
「だったらどうして…」
「さようならを言いに来たんだ。短い間だったけど俺様が見惚れた妻なんだ…さようなら瑚莉、元気でな」
「…さようなら、来夢さん。お元気で」