4人の兄に溺愛されすぎて困ってます!?
恋の確信
来夢さんが帰って行った後、フユトお兄ちゃんが部屋の扉を優しく叩く。
「はーい、どうしたの?」
「…入って良いか?」
「良いよ」
ゆっくり扉が開くと、フユトお兄ちゃんが不安気な面持ちで眉を下げて立って居た。
「どうしたの?」
思わず駆け寄ると、そのまま勢いよく抱き寄せられる。
「フユトお兄ちゃん!?」
「…怖かったんだ…コマリが居ないこの世界が…コマリが帰って来ないこの場所が…そしたらまた、いつの間にか居なくなってんじゃねーか…って感じで…心配になってよ」
「フユトお兄ちゃん…」
私はフユトお兄ちゃんを抱きしめて、フユトお兄ちゃんの背中をさすった。
「私はね、フユトお兄ちゃん達が大好きなの。ずっとずっとココに居たい…だから、どこにも行かないよ」
「…ぜってー俺のそばにずっとずっと居ろよな」
「うん!」
泣き疲れたフユトお兄ちゃんはそのまま私の部屋ベッドで眠りについてしまった。
私はフユトお兄ちゃんの寝顔を眺める。
フユトお兄ちゃんの寝顔は普段のツンツンとした態度とは真逆の可愛いらしい寝顔だった。
「ごめんね、フユトお兄ちゃん…」
頭を撫でると、何だかフユトお兄ちゃんのことが愛おしく感じられた。
不思議に思っていると、フユトお兄ちゃんはいつの間にか私の手を握り、決して離してはくれなかった。
翌朝、目覚めると私はいつの間にかベッドの上で寝ていた。
辺りを見渡すと、フユトお兄ちゃんが頭だけをベッドに乗せて寝ている。
あの後、一度起きて私をベッドに乗せてくれたんだろう。
「フユトお兄ちゃん、朝だよ。起きて」
ベッドからフユトお兄ちゃんの肩を揺らしてみるとフユトお兄ちゃんが起きた。
寝起きの悪いフユトお兄ちゃんはしばらく唸ると落ち着きを取り戻し、辺りを二、三度見渡して状況を把握した途端に慌てて退出した。
階段を下りて一階に着くと、既にお兄ちゃん達は身支度を済ませて私を待っていた。
「おはよう、お兄ちゃん!」
「「「「おはよう、コマリ!」」」」
「おはよう、コマリ。朝ごはん出来てるわよ」
テーブルに用意されたご飯をみんなで食べて私はいつも通りお兄ちゃん達の箒で学校へ通学する。
「今日の順番はフユトお兄ちゃんだね」
「あぁ、乗ってくれ」
昨日の出来事を引きずっているのかなんとも気まずい雰囲気が流れる。
「ねーフユト、コマリと何かあった?」
アキトお兄ちゃんの鋭い質問が来る。
「…なんもねぇよ」
「今の間何!?怪しい…絶対何かあったでしょ!」
「コマリ、何かあったのかい?」
「本当に何も無いよ。あ、着いた!ありがとね♪」
「じや、また放課後な」
「うん!」
お兄ちゃん達に背を向けて、歩き出した瞬間
「あ!ちょっと待て」
腕をフユトお兄ちゃんに引っ張られて私は思わずよろける…が、フユトお兄ちゃんに支えられる。
「…っと、ありがとう!フユトお兄ちゃん」
フユトお兄ちゃんにお礼をして、フユトお兄ちゃんが話し出すのを待つ。
すると突然、フユトお兄ちゃんは言った。
「…俺、コマリが人間界に行って気付いたんだ。俺、コマリのことが大好きだって」
「…私も、昨日のフユトお兄ちゃんを見て…この人を守りたい、一緒に居たいって思ってたんだ。これって好きってことなんだと思う」
「本当に!?」
「本当に!」
私の返事を聞いてパッとフユトお兄ちゃんの表情が晴れやかになった。
そして今日、私はフユトお兄ちゃんと結ばれた。
「はーい、どうしたの?」
「…入って良いか?」
「良いよ」
ゆっくり扉が開くと、フユトお兄ちゃんが不安気な面持ちで眉を下げて立って居た。
「どうしたの?」
思わず駆け寄ると、そのまま勢いよく抱き寄せられる。
「フユトお兄ちゃん!?」
「…怖かったんだ…コマリが居ないこの世界が…コマリが帰って来ないこの場所が…そしたらまた、いつの間にか居なくなってんじゃねーか…って感じで…心配になってよ」
「フユトお兄ちゃん…」
私はフユトお兄ちゃんを抱きしめて、フユトお兄ちゃんの背中をさすった。
「私はね、フユトお兄ちゃん達が大好きなの。ずっとずっとココに居たい…だから、どこにも行かないよ」
「…ぜってー俺のそばにずっとずっと居ろよな」
「うん!」
泣き疲れたフユトお兄ちゃんはそのまま私の部屋ベッドで眠りについてしまった。
私はフユトお兄ちゃんの寝顔を眺める。
フユトお兄ちゃんの寝顔は普段のツンツンとした態度とは真逆の可愛いらしい寝顔だった。
「ごめんね、フユトお兄ちゃん…」
頭を撫でると、何だかフユトお兄ちゃんのことが愛おしく感じられた。
不思議に思っていると、フユトお兄ちゃんはいつの間にか私の手を握り、決して離してはくれなかった。
翌朝、目覚めると私はいつの間にかベッドの上で寝ていた。
辺りを見渡すと、フユトお兄ちゃんが頭だけをベッドに乗せて寝ている。
あの後、一度起きて私をベッドに乗せてくれたんだろう。
「フユトお兄ちゃん、朝だよ。起きて」
ベッドからフユトお兄ちゃんの肩を揺らしてみるとフユトお兄ちゃんが起きた。
寝起きの悪いフユトお兄ちゃんはしばらく唸ると落ち着きを取り戻し、辺りを二、三度見渡して状況を把握した途端に慌てて退出した。
階段を下りて一階に着くと、既にお兄ちゃん達は身支度を済ませて私を待っていた。
「おはよう、お兄ちゃん!」
「「「「おはよう、コマリ!」」」」
「おはよう、コマリ。朝ごはん出来てるわよ」
テーブルに用意されたご飯をみんなで食べて私はいつも通りお兄ちゃん達の箒で学校へ通学する。
「今日の順番はフユトお兄ちゃんだね」
「あぁ、乗ってくれ」
昨日の出来事を引きずっているのかなんとも気まずい雰囲気が流れる。
「ねーフユト、コマリと何かあった?」
アキトお兄ちゃんの鋭い質問が来る。
「…なんもねぇよ」
「今の間何!?怪しい…絶対何かあったでしょ!」
「コマリ、何かあったのかい?」
「本当に何も無いよ。あ、着いた!ありがとね♪」
「じや、また放課後な」
「うん!」
お兄ちゃん達に背を向けて、歩き出した瞬間
「あ!ちょっと待て」
腕をフユトお兄ちゃんに引っ張られて私は思わずよろける…が、フユトお兄ちゃんに支えられる。
「…っと、ありがとう!フユトお兄ちゃん」
フユトお兄ちゃんにお礼をして、フユトお兄ちゃんが話し出すのを待つ。
すると突然、フユトお兄ちゃんは言った。
「…俺、コマリが人間界に行って気付いたんだ。俺、コマリのことが大好きだって」
「…私も、昨日のフユトお兄ちゃんを見て…この人を守りたい、一緒に居たいって思ってたんだ。これって好きってことなんだと思う」
「本当に!?」
「本当に!」
私の返事を聞いてパッとフユトお兄ちゃんの表情が晴れやかになった。
そして今日、私はフユトお兄ちゃんと結ばれた。
