社長、社内恋愛は禁止のはずですが
しばらく走り、車が交差点に差しかかった時、思い切って口を開いた。
「秘書の高森さんに……社長室での一件を、聞かれていました。」
ハンドルを握る直哉さんの表情は、至って冷静だった。
「そうか。」
驚きも動揺も見せない。むしろ淡々と、次の言葉を重ねる。
「彼女には、何度も言われてるんだよ。『女の子を泣かせないでください』ってな。」
私は思わずふっと笑ってしまった。
「それでも、告白してくる女性が後を絶たないってことですね。」
「……笑いごとじゃない。」
直哉さんの低い声に、胸がドキッとする。
彼にとっては、本当に悩ましい現実なのだ。
けれど――その真剣な横顔を見るだけで、私は不思議と安心してしまう。
他の誰でもない、この人が、今は私の隣にいる。
それだけで十分なのに。
「秘書の高森さんに……社長室での一件を、聞かれていました。」
ハンドルを握る直哉さんの表情は、至って冷静だった。
「そうか。」
驚きも動揺も見せない。むしろ淡々と、次の言葉を重ねる。
「彼女には、何度も言われてるんだよ。『女の子を泣かせないでください』ってな。」
私は思わずふっと笑ってしまった。
「それでも、告白してくる女性が後を絶たないってことですね。」
「……笑いごとじゃない。」
直哉さんの低い声に、胸がドキッとする。
彼にとっては、本当に悩ましい現実なのだ。
けれど――その真剣な横顔を見るだけで、私は不思議と安心してしまう。
他の誰でもない、この人が、今は私の隣にいる。
それだけで十分なのに。