社長、社内恋愛は禁止のはずですが
「ああ、直哉さん……」

涙が滲むほど胸がいっぱいになり、私は首に腕を回してしがみついた。

もっと触れて欲しい、もっと確かめたい――その想いしかなかった。

「どうして……私を、選んでくれたの?」

震える声で問うと、直哉さんは一瞬動きを緩め、切ないほどの表情で私を見下ろした。

「遥香が……俺をヒーローだって言ってくれたから。」

その言葉と共に、再び深く貫かれる。

胸の奥が、心まで震えるほど熱く満たされていった。

「初めて……誰かのために生きてる気がしたんだ。」

直哉さんの頬を、ひと筋の涙が伝った。

「直哉さん……」

呼びかけた瞬間、彼は私の名を叫びながら、さらに奥へと激しく突き上げてきた。

「遥香、遥香!」

何度も呼ばれるたび、身体の奥が熱く痺れていく。
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