社長、社内恋愛は禁止のはずですが
「あれ?なんか嬉しそうだね。どうしたの?」

さすが弥生。表情を見ただけで心の奥を言い当ててくる。

「う、ううん。何でもないよ。」

慌てて笑ってごまかしたけれど、視線はついメッセージの画面に吸い寄せられる。

直哉さんに呼ばれている。それだけで、こんなに浮かれてしまう自分が恥ずかしい。

でも――秘密を共有できる喜びが、抑えられない。

「ねえ、遥香。」

弥生が机に肘をつきながら、じっと私の顔を覗き込んでくる。

「な、なに?」

視線を逸らそうとすると、弥生は小さく笑った。

「最近、恋愛してるでしょ。」

「えっ……」

図星すぎて言葉が出ない。

頬が熱くなるのが自分でも分かる。

「やっぱり。」

弥生はクスクス笑って肩をすくめた。

「最近の遥香、すごく綺麗だよ。」
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