社長、社内恋愛は禁止のはずですが
差し出された袋を恐る恐る開けると、中には上品なバッグが入っていた。

「ええっ⁉ これ……」

驚きの声を上げる私に、直哉さんは当たり前のように微笑む。

「いいだろ。遥香に似合うと思って。」

胸の奥がじーんと熱くなる。

落ち着いたカラーで、どんな場面にも合いそうなのに、さりげなくオシャレなデザイン。

さすが直哉さん、私なんかよりずっと似合うものを分かっている。

「……ありがとうございます。大切にします。」

バッグを抱きしめるように持った私に、直哉さんが一歩近づいた。

「気に入ってくれてよかった。」

くすっと笑いながら頭を撫でられて、胸が熱くなった。

「それとこれ。」

直哉さんが、もう一つ小さな箱を差し出してきた。

リボンを解いてみると、それは香水の箱だった。

「えっ……香水?」
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