社長、社内恋愛は禁止のはずですが
そして私は、誰にも見られないように社長室を出た。
胸の奥はまだ温かい。けれど足取りは早い。――誰かに気づかれたら大変だから。
エレベーターのボタンを押し、そっと深呼吸をした瞬間だった。
「お疲れ様です。」
背後から声がして、振り返ると岸本さんが立っていた。
「お、お疲れ様です、岸本さん……」
よりによって今……。
心臓が跳ねる音が自分にだけ響いている気がする。
そして最悪なことに、岸本さんも同じタイミングでエレベーターに乗ってきた。
狭い空間。沈黙。バッグをぎゅっと抱きしめる。
「……そのバッグ、社長からですか?」
不意に投げかけられた言葉に、息が止まった。
「えっ……」
視線がぶつかる。岸本さんの瞳は、ただの好奇心じゃない。
探るような、突き刺さるような鋭さだった。
胸の奥はまだ温かい。けれど足取りは早い。――誰かに気づかれたら大変だから。
エレベーターのボタンを押し、そっと深呼吸をした瞬間だった。
「お疲れ様です。」
背後から声がして、振り返ると岸本さんが立っていた。
「お、お疲れ様です、岸本さん……」
よりによって今……。
心臓が跳ねる音が自分にだけ響いている気がする。
そして最悪なことに、岸本さんも同じタイミングでエレベーターに乗ってきた。
狭い空間。沈黙。バッグをぎゅっと抱きしめる。
「……そのバッグ、社長からですか?」
不意に投げかけられた言葉に、息が止まった。
「えっ……」
視線がぶつかる。岸本さんの瞳は、ただの好奇心じゃない。
探るような、突き刺さるような鋭さだった。