社長、社内恋愛は禁止のはずですが
「……そういう顔は、俺の前だけにしろ。」
「えっ……」
思わず顔を上げた。
視線が絡む。真剣さと、どこか茶目っ気を含んだ光。
社長は小さくクスッと笑い、背を向けて歩き去っていった。
残された私は、ただその背中を見送るしかなかった。
――もしかして、気づかれた?
自分の想いがすでに隠しきれていないのではないか。
胸の奥で不安と甘いときめきがせめぎ合い、私はしばらくその場に立ち尽くすことしかできなかった。
翌日。デスクに向かって新しい企画を考えていたけれど、頭に浮かんでくるのは高峰社長のことばかり。
あの囁きと笑顔が離れなくて、集中しようとしてもペンが止まる。――どうしよう、全然うまくいかない。
その時だった。
「水城、この案件お願いしたいんだけど。」
声をかけてきたのは営業部の南條だった。
「どれ?」
私は椅子から立ち上がり、資料を差し出す彼の横に立つ。
「えっ……」
思わず顔を上げた。
視線が絡む。真剣さと、どこか茶目っ気を含んだ光。
社長は小さくクスッと笑い、背を向けて歩き去っていった。
残された私は、ただその背中を見送るしかなかった。
――もしかして、気づかれた?
自分の想いがすでに隠しきれていないのではないか。
胸の奥で不安と甘いときめきがせめぎ合い、私はしばらくその場に立ち尽くすことしかできなかった。
翌日。デスクに向かって新しい企画を考えていたけれど、頭に浮かんでくるのは高峰社長のことばかり。
あの囁きと笑顔が離れなくて、集中しようとしてもペンが止まる。――どうしよう、全然うまくいかない。
その時だった。
「水城、この案件お願いしたいんだけど。」
声をかけてきたのは営業部の南條だった。
「どれ?」
私は椅子から立ち上がり、資料を差し出す彼の横に立つ。