社長、社内恋愛は禁止のはずですが
「こうして荷物が置かれると、本当に遥香が住んでるみたいだな。」

直哉さんは楽しそうに笑いながら、段ボールをひょいと持ち上げていく。

「すみません、なんだか押しかけみたいで。」

「押しかけでも大歓迎だよ。俺の家が、やっと“家”になった気がする。」

胸がドキンと鳴る。御曹司の余裕と、ただの恋人としての甘えが同時に滲む声。

――私、この人の隣でちゃんとやっていけるかな。

そう思った瞬間、彼の大きな腕に抱き寄せられた。

「これからは、一緒に帰って、一緒にご飯を食べて、一緒に眠ろう。遥香の全部を俺に預けて。」

私の心は、もうすっかり彼のものになっていた。

そしてその日は、早速二人でスーパーに行った。

「今日は何にしますか?」と私が聞くと、直哉さんは少し困った顔をした。
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