社長、社内恋愛は禁止のはずですが
西野部長とはまた違った雰囲気――姉御肌で頼りがいのある女性。

「篠宮は、姉御肌だから何でも頼っていいぞ。」

直哉さんがそう言うと、澄玲部長と視線を交わした。

二人だけの空気に、周囲の女性社員たちがざわつく。

「お似合いの二人よね。」

隣で弥生が小声で呟いた。

「同期なんですって、社長と。」

「……そう。」

胸の奥がズキリと痛む。

確かに二人は並ぶと絵になる。

才色兼備の澄玲部長と、御曹司である直哉さん。

どこか眩しくて、私なんかが並んでいていいのか、不安が押し寄せてきた。

「さてと、確か岸本さんと水城さん。」

篠宮部長は、企画部全員を見渡した後、私たち二人に目を向けた。

「社長から聞いたけれど、二人が主任なんですって?」

「はい。」
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