社長、社内恋愛は禁止のはずですが
「当たり前だろ。俺をこんなに熱く乱すのは遥香だけだ。」

強く抱き締められた瞬間、胸の奥まで熱が満ちていく。

「あっ、もうダメっ!」

体が大きく震え、快楽に呑まれる。

「一緒にっ!」

吐息混じりの声と同時に、直哉さんの熱が私を満たした。

「可愛かったよ、遥香。」

額を重ね、優しい口づけが落ちる。

「もう二度と、不安にさせない。遥香だけを愛していく。」

汗ばむ胸に抱かれたまま、私は涙を零しながら笑った。

——ああ、やっと信じられる。この人は、私の直哉さんだと。

夜が静かに流れていた。

熱い行為の後、私は直哉さんの胸に頬を寄せ、まだ荒い呼吸を整えていた。

肌と肌が触れ合う温もりが、鼓動と一緒に伝わってくる。

直哉さんは背中を優しく撫でながら、低い声で囁いた。
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