社長、社内恋愛は禁止のはずですが
「遥香……かわいかったよ。俺の全部、受け止めてくれてありがとう。」

その声に胸がじんと熱くなる。

「私こそ……愛されてるって、すごく感じました。」

言葉にすると涙が零れそうだった。

直哉さんは笑みを浮かべ、額にそっと口づけを落とす。

「嫉妬なんて、もういらないだろ。俺の心も体も、全部君だけのものだから。」

その言葉が嬉しくて、私はぎゅっと抱きしめ返した。

しばらく言葉もなく、ただ互いの鼓動を感じ合う。

やがて眠気が訪れ、まどろむ意識の中で思う。

——これからもずっと、この人の隣で生きていきたい、と。

でもそれから、篠宮部長の圧倒的な手腕を見せつけられた。

あれだけ滞っていた私の案件が、加藤さんと佐沼さんの手によって、信じられないほど短期間で完成したのだ。

「よくやったわね。」
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