社長、社内恋愛は禁止のはずですが
食事を終え、近くのホテルにチェックインすると、直哉さんは大きなベッドに体を投げ出した。

「はぁ……美味しかった。」

満足げに息をつく彼に、私は笑いながらジャケットをクローゼットへ掛けた。

「満足したならよかったです。」

そう言った瞬間、後ろから腕が回されてきた。

「まだ、満足してない。」

耳元で囁かれて、思わず肩が跳ねる。

「えっ……?」

振り返る間もなく、直哉さんの胸に抱き込まれる。

「今日、遥香と一緒にお風呂に入りたい。」

不意の提案に頬が一気に熱を帯びる。

「いや、ダメです。」

必死に否定すると、彼は子供のように唇を尖らせた。

「どうして?」

「……恥ずかしいから。」

私の小さな抵抗が可笑しいのか、直哉さんはクスッと笑った。

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