社長、社内恋愛は禁止のはずですが
「自分が企画したものを、こうして改めて見るって……本当にいいですね。」

会議室がふっと和む。

重役たちの表情に微笑みが浮かび、頷いてくれる人もいた。

緊張していたはずの場が、少しずつ温かな空気に変わっていくのを感じた。

「水城さんは、これまでたくさんの企画を担当されてきたんですね。」

穏やかな声に振り向くと、発言していたのは相手先の担当者だった。

「はい。どれも記憶に残っています。一つ一つが、大切な思い出です。」

そう答えると、会議室がふわりと和やかな空気に包まれた。

思えば、数えきれないほど夜遅くまで資料を作り、失敗して悔し泣きした日もあった。

その積み重ねが、こうして相手に届いているのだと思うと、胸がじんわり温かくなる。

ふと、机のネームプレートに目が留まった。

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