社長、社内恋愛は禁止のはずですが
「ち、違います……」

そう言葉にしたのに、身体は正直で、濡れた音がふたりの間に広がる。

「素直じゃないな。」

囁きながら、彼は私を抱き寄せて、再び唇を重ねた。

熱を帯びたキス。けれどさっきの激しさとは違う、丁寧で優しい口づけ。

唇が離れると、耳元で低く囁かれる。

「さっきは獣みたいに乱したけど……今度は大切に抱きたい。」

胸がいっぱいになって、涙が滲みそうになる。

「直哉さん……」

彼は私の頬を撫でながら微笑んだ。

「泣くなよ。もっと幸せにしてやる。」

そう言って私を仰向けにすると、シャツのボタンを外すように、ゆっくりと下着を外していく。

肌に触れる指先は震えるほど優しくて、まるで宝物を扱うようだ。

「ほら、見て。俺の中で一番綺麗なのは遥香だ。」

その言葉に、心まで裸にされてしまう。
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