社長、社内恋愛は禁止のはずですが
「はいっ!」

思わず大きな声が出た。

気がつけば社長とハイタッチをしていた。

まさかこんな場で意気投合するなんて――夢のようだ。

「そうなったら、西野に早速、二課のメンバーを集めてもらう。」

「はい!」

胸が高鳴る。これから新しい課を率いて仕事ができる。

想像するだけで楽しくて仕方なかった。

そこへタイミングよく、西野部長がミーティングルームに呼ばれた。

「西野。今度俺の直轄の案件を、水城にやってもらうことにした。」

「……水城さんに、ですか⁉」

流石の西野部長も目を見開き、驚きを隠せない様子だ。

異例中の異例――主任すら飛ばして、いきなり課長代理として新設課を任される。

私の心は、不安と同時に、確かな誇りで満たされていった。
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