社長、社内恋愛は禁止のはずですが
「それにあたり、一課と二課を創設する。一課は今の案件をすべてやることにして――西野、おまえに任せる。」

「……二課はどうするんですか?」

問い返す西野部長に、社長は迷いなく私を見た。

「二課は、水城を課長代理にして、俺の直轄案件と、今水城が持っている案件をやってもらう。」

「……っ!」

一瞬で視線が集まる。西野部長の目が鋭くなった。

「平社員を、一気に課長代理ですか。」

低い声に、空気が重くなる。

「それしか、直轄案件をスムーズに進める方法はない。」

社長の声は揺るぎなかった。

けれど西野部長はチラッとこちらを見やり、意味深に唇を結ぶ。

「それは……社長直々にお考えになったことですか?」

重ねられた問いに、私は思わず息を呑んだ。
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