社長、社内恋愛は禁止のはずですが
気を取り直して、次は佐沼さんにお願いしてみた。

「すみません。私にはできません。」

即答されたその言葉に、思わず固まった。

――え? ただの図表案件なのに。どうして?

胸の奥がざわつく。

自分なら簡単に片付けられる仕事なのに、誰も引き受けてくれない。

信頼できる仲間にすら頼れないのなら、私はどうすればいいんだろう。

一瞬だけ、心が孤独に沈んだ。

その時だった。南條が私のデスクに駆け寄ってきた。

「水城。企画書、どこまでいった?」

「……ああ、図表がまだで。」

正直に答えると、南條は目を見開いた。

「えっ? まだ出来上がっていないってこと?」

困惑に眉をひそめる彼の顔を見て、胸の奥がざわつく。

「困ったな……明日には第一稿を持っていけるって、先方に約束しちゃったんだよ。」
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