社長、社内恋愛は禁止のはずですが
ただ必死に応えるように、私は彼の胸元をぎゅっと握りしめた。

世界が消え、残ったのは――彼の熱だけだった。

「はぁ……」

熱い口づけから解放されたのも束の間、すぐに社長の唇が再び私を貪った。

「ふぁ……」

息が詰まるほどの深い口づけに、体の力が抜けていく。

次の瞬間、社長の手が布越しに胸に触れた。

「っ……あっ……」

わずかな刺激なのに、全身が震える。

「社長……ダメぇ……」

かろうじて声を絞り出すと、指先が胸元をトントンと叩いた。

「……体は“もっと”って言ってるけれど?」

低い囁きに、理性が揺らぐ。

もう、我慢できない。

「社長……」

「ん?」

名前を呼ぶだけで涙がにじむ。

どうしても伝えたかった想いが、唇から溢れ出した。

「……社長のことが、好きです。」

胸の奥をさらけ出した瞬間、強く抱きしめられる。
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