本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 「ん? どうかした?」
 「ちっこ」
 「えっ? ……あっ、おしっこ?」


 うんうんと頷きながら、望が足踏みをして急かす。
 オムツを卒業しているからトイレだ。


 「でう」
 「わっ、待って待って」


 包丁をまな板に置き、急いで望をトイレへ誘導する。


 (えっと、たぶんこれを使うのよね)


 脇にあった子ども用の便座に座らせ、ギリギリセーフ。手を洗い、キッチンに戻って再び玉ねぎに向かおうとした瞬間、今度はべつのリクエストが飛んできた。


 「のどかわいた」
 「えっ? 喉が? はいはい」


 グラスに麦茶を注ぎ、望に手渡す。ようやく料理に戻れるかと思ったが、すかさず背後でガシャーン!と派手な音がした。
 振り向くと、望がおもちゃの箱をひっくり返し、リビングはまるでおもちゃの海だ。
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