本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 (嘘でしょ……)

 望は悪びれることなく満面の笑みで、おにぎりセイバーの仲間たちを引っ張り出している。一瞬、料理よりもおもちゃを片づけるべきか考えたが、いや、まずは夕飯を作らなければと、まな板に向きなおった。

 材料を切り終え、フライパンで炒めはじめると、望がおにぎりセイバーとツナファイターのぬいぐるみを持ってやって来る。


 「あそぼ、あそぼ」


 そう言ったかと思えば数分後には「おなかすいた」と言いはじめるものだから、莉乃は思わず笑ってしまう。まるで嵐のよう。なにかを考える余裕も隙もなく、ただただ目の前の〝課題〟を処理していくだけ。


 「遊ぶのは食べてからにしようか」
 「あと少しでできるからね」


 何度となく声をかけ、あやしながらどうにかこうにかオムライスの完成に漕ぎつけた。
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