本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 「――熱っ」


 思わず顔をしかめたものの、航希の視線を感じて、慌てて何事もなかったかのように咳払いをした。
 だが誤魔化せるはずもなく、航希はわずかに口角を上げている。


 「それで、なにか報告?」


 先を促して話題を逸らす。


 「山城不動産の社長秘書からさっき連絡が入ったんだ」
 「そう!」


 思わず声を弾ませ、デスクに身を乗り出す。ようやく契約書に押印をもらえるようだ。


 「来社されるの? それともこちらから訪問?」
 「それが……」


 航希が顔を曇らせる。


 「今夜、契約についての話をもっと詰めたいと」
 「夜? 日中じゃなくて?」


 それも契約についてとはいったいなにか。
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