本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 あのとき青葉はすでに、彼女を特別な存在として見ていたのかもしれない。

 この結婚はあくまで契約だった。望のため、莉乃の事情のため。そう割りきってきたのに今、目の前で眠る彼女の姿を見ていると、契約だけのものではないような気がしてくる。

 (俺は、望の未来のために選んだはずなのに)

 まるで自分のために、この関係を求めているよう。
 青葉は、そっと息を吐いた。
 静かでやわらかな時間。その中で、青葉は初めて自分の心の奥底にあった感情を認めた。

 (俺は、莉乃を〝妻〟として求めている)

 それはただの契約ではなく、もっと深く、たしかなものになりはじめていた。
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