本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 誤魔化そうとしたつもりが、思った以上に声が弱々しく響く。
 青葉は少し眉をひそめながら、望のパジャマをいったんソファに置く。


 「なにか考え事でもしてたのか?」


 軽い口調ではあったが、その視線は鋭かった。
 莉乃は視線を逸らしながら、バッグのストラップをぎゅっと握る。


 「仕事のことよ、仕事」
 「山城となにか?」
 「あ、ううん。……ね、青葉さん、今日の昼」


 そこまで言いかけて口を噤む。

 (いや、やっぱり聞かないほうがいい)

 聞いたところでどうするのか。なにか変わるのか。
 青葉が誰と昼を過ごそうと、それは彼の自由だ。この会話の流れで聞いたところで、だからなに?と言われるだけかもしれない。それがなにより怖かった。
 莉乃は唇を噛んで、小さくかぶりを振る。


 「莉乃? どうした?」
 「ごめん。なんでもないの。これからお風呂よね?」
 「まぁそうだけど」
 「ごゆっくりどうぞ」
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