本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 「莉乃?」
 「青葉さん、見て。これ、望くんにどう?」


 莉乃はキッズコーナーに並んだスニーカーを手に取った。望の好きな赤だ。


 「いいね」
 「でしょう? サイズは……あ、これがぴったり」


 ちょうど手に取ったスニーカーは望のサイズだった。


 「望くん、喜んでくれるかな」


 見上げた青葉が微笑み、ぼそっと呟く。


 「すっかり母親だな」
 「え?」
 「いや、なんでもない」


 よく聞き取れなかったため聞き返したが、青葉は曖昧に笑って首を横に振る。


 「よし、これも一緒に買おう」
 「あ、ダメよ。これは私が払うの」

 莉乃は奪われそうになったスニーカーをがっちり抱えた。


 「なんで」
 「私から望くんにプレゼントしたいから」
 「了解。じゃあ俺は、莉乃へのプレゼントだけで我慢しておこう」


 青葉は目を細め、莉乃をレジへ誘導する。
 望が喜ぶ顔を思い浮かべ、莉乃は頬が綻ぶのを感じた。
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