本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 「だって私はてっきり……」
 「てっきり?」


 聞き返されて返答に困る。由佳が『話がある』と言った瞬間、頭をよぎったのは最悪のシナリオだった。もしかして由佳と青葉が付き合っている?だとか、由佳が青葉になにか大事なことを告げようとしてるんじゃないか?だとか。自分でもバカらしいと思うのに、心のどこかでそんな疑いがむくむくと膨らんでいたのだ。

 完全に莉乃の誤解、大きな勘違いだ。


 「あ、ううん。……それより由佳さん、おめでとうございます」


 振り返った笑みが満面になり、ゲンキンなものだと自分で自分に呆れる。

 (でも、本当によかった……)

 莉乃は密かに胸を撫で下ろし、小さく息をついた。


 「ありがとう、莉乃さん。青葉もなんかひと言ないの?」
 「よかったな、おめでとう」
 「そうそう、それでいいのよ。青葉にはたまに彼のことを愚痴ってたから、プロポーズされたのを真っ先に報告したかったの」
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