本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】

 そしてその日の夜遅く、寝室の窓の外には音もなく雪が降り積もっていた。
 望はプレゼントのラジコンを大事に抱いてすやすやと眠っている。


 「明日の朝が楽しみね」


 莉乃が呟くと、青葉も小さく頷いた。


 「きっと望にとって、忘れられないクリスマスになるだろう。それから俺たちにとっても」


 ベッドに並んで座っていた青葉は、いつの間に手にしていたのか小さな箱を莉乃に差し出した。


 「今さらって思われるかもしれないけど」


 青葉が箱の蓋を開けると、美しく光り輝くダイヤモンドのリングが現れた。
 莉乃は、目の前に差し出された小さな箱の中に並ぶそれらをじっと見つめた。目の奥がじわじわ熱くなっていく。

 最初は利害の一致だった。ただ、それぞれの事情を抱え、必要としていたのは安定であり安心だった。感情は後回しで、互いに干渉しすぎないように距離を取りながら築いてきた関係だった。
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