本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 「なるほど。そういうことでしたか」


 声は穏やかだが、その視線は微細な探りを含んでいる。まるで、莉乃の言葉の裏側まで見透かそうとしているかのようで落ち着かない。莉乃の結婚はいわくつきだからだ。


 「山城社長のほうでほかになければ、お打ち合わせは以上になりますが」


 航希が助け舟を出してくれたため安堵する。


 「特にありませんので、私はこれで」


 山城が立ち上がる。


 「本日はありがとうございました。なにかありましたらご連絡ください」
 「承知しました」


 山城は、頭を下げる莉乃に頷いて返した。
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