本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
山城を会社のエントランスまで送ってから社長室へ戻った航希は、眉根を寄せながらドアを閉めた。
「なんかちょっと引っ掛かるんだよな」
腕組みをして思案顔だ。
「山城社長がなにか?」
「さっき姉貴、手を握られただろ」
プレジデントチェから航希を見上げた莉乃は、パチッと目を瞬かせた。
「……そう見えた?」
「ああ」
「気のせいかなって思いなおしたんだけど」
(やっぱり女だからって舐められてるのかしら)
「いや、あれは故意だ。ったく、どうして姉貴の周りには、こうも変な男が湧くんだよ」
莉乃は思わず笑う。
「それは自分も含めて?」