凪がくれた勇気

変わる勇気をくれた人

<後日、学校>

歩侑(ふう)
「お、おは……おはよ…。」

同級生
『フウちゃんおはよ!』

歩侑(ふう)
「あ…あうぅ…。」

新学期が始まり、私は少しずつ変わっていった。

嚙みながらでも、
自分の口で挨拶が言えるようになった。

クラスのみんなのように
流暢に話すことはまだできないが、
私にとっては大きな一歩だ。

歩侑(ふう)
「次は嚙まずに言えるようになりたいな。」
「それと、すぐメモ帳を取り出す癖をなくして…。」

私は清凪(せな)くんのおかげで、
人への怯えが少しずつ薄らいでいった。
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