イケメン年下君がメロメロなのは、私って本当ですか?
【said蒼】
蒼は、自宅でスマホを握りしめながら、何人かのゼミ仲間に連絡をとっていた。
「里中って、最近どうしてる?」
軽く話を切り出しても、返ってくるのは当たり障りのない返事ばかりだった。
『いや、あいつと特に連絡取ってないな』
『懐かしいなー。けどなんでお前が?』
どの相手も、俺と里中美和を結びつけて考える人はいなかった。
むしろ「なんで急に?」と。
(……やっぱり、周りからみても、特別な接点はなかったんだ)
俺は画面を見つめながら、少しだけ肩の力を抜いた。
その時だった。
ピコン、と通知音が鳴る。
画面には、久しぶりの名前――同級生のひとりからのメッセージ。
『そういえば、あいつ今ちょっとやばいらしいぜ』
胸の奥がざわりと騒ぐ。
『会社の人と付き合ってたんだけど、うまくいってないらしい。詳しくは知らんけど』
送られてきた文字を何度も見返す。
つまり、里中が俺に揺さぶりをかけてきたのは――彼女自身の恋愛が行き詰まっているから。
自分が苦しいから、過去に知っていた俺を見つけて、絡んできた。
「……真緒のことを巻き込むなよ」
俺には怒りと同時に、強い決意が芽生えていた。
「里中って、最近どうしてる?」
軽く話を切り出しても、返ってくるのは当たり障りのない返事ばかりだった。
『いや、あいつと特に連絡取ってないな』
『懐かしいなー。けどなんでお前が?』
どの相手も、俺と里中美和を結びつけて考える人はいなかった。
むしろ「なんで急に?」と。
(……やっぱり、周りからみても、特別な接点はなかったんだ)
俺は画面を見つめながら、少しだけ肩の力を抜いた。
その時だった。
ピコン、と通知音が鳴る。
画面には、久しぶりの名前――同級生のひとりからのメッセージ。
『そういえば、あいつ今ちょっとやばいらしいぜ』
胸の奥がざわりと騒ぐ。
『会社の人と付き合ってたんだけど、うまくいってないらしい。詳しくは知らんけど』
送られてきた文字を何度も見返す。
つまり、里中が俺に揺さぶりをかけてきたのは――彼女自身の恋愛が行き詰まっているから。
自分が苦しいから、過去に知っていた俺を見つけて、絡んできた。
「……真緒のことを巻き込むなよ」
俺には怒りと同時に、強い決意が芽生えていた。