イケメン年下君がメロメロなのは、私って本当ですか?
デート…と言っていいのだろうか。
そもそも“デート”なんて、最後にしたのはいつだ?
片手で数えられないくらい前のことじゃないか…。
そんなことをぐるぐる考えながら、私は待ち合わせ場所の駅前に立っていた。
本当は「家まで迎えに行きます!」と張り切っていた蒼を必死で説得して、なんとかこの場所で妥協させたのだ。
「真緒さん!」
声に振り向いた瞬間、息を飲む。
そこに立っていたのは――休日仕様のカジュアルな服を着た鳴海蒼。
くしゃっとした髪に、柔らかな笑み。
無邪気さと、モデルみたいな整った顔立ちが同居していて、思わず見惚れてしまう。
「……わ……」
思わず口からもれる。
――超イケメン……!!
普段、同じオフィスで見ているはずなのに。
スーツ姿よりもむしろ、今日のラフな装いの方が、彼の良さを引き立てていた。
「待たせちゃいました?」
息を切らしながら笑う蒼。
「う、ううん。私も今来たところ」
……少女漫画か、私。
蒼は一瞬黙り込み、私をじっと見つめる。
視線を受け止めきれず、思わず「なに?」と聞いてしまった。
「……今日の真緒さん、いつも以上にかわいいですね」
さらりと落とされたその言葉に、心臓が跳ねる。
え、ちょ、待って。
こういうのって、もっと、冗談っぽく笑いながら言うものでしょう?!
なのに蒼は真剣な顔で、まっすぐに私を見ている。
「なっ……! からかわないでよ」
慌てて顔をそらすと、耳まで熱いのが分かる。
「からかってません。本気で言ってます」
低めの声で返されて、さらにドキッとした。
……本気のまなざしが強すぎて、私が持たない。
そもそも“デート”なんて、最後にしたのはいつだ?
片手で数えられないくらい前のことじゃないか…。
そんなことをぐるぐる考えながら、私は待ち合わせ場所の駅前に立っていた。
本当は「家まで迎えに行きます!」と張り切っていた蒼を必死で説得して、なんとかこの場所で妥協させたのだ。
「真緒さん!」
声に振り向いた瞬間、息を飲む。
そこに立っていたのは――休日仕様のカジュアルな服を着た鳴海蒼。
くしゃっとした髪に、柔らかな笑み。
無邪気さと、モデルみたいな整った顔立ちが同居していて、思わず見惚れてしまう。
「……わ……」
思わず口からもれる。
――超イケメン……!!
普段、同じオフィスで見ているはずなのに。
スーツ姿よりもむしろ、今日のラフな装いの方が、彼の良さを引き立てていた。
「待たせちゃいました?」
息を切らしながら笑う蒼。
「う、ううん。私も今来たところ」
……少女漫画か、私。
蒼は一瞬黙り込み、私をじっと見つめる。
視線を受け止めきれず、思わず「なに?」と聞いてしまった。
「……今日の真緒さん、いつも以上にかわいいですね」
さらりと落とされたその言葉に、心臓が跳ねる。
え、ちょ、待って。
こういうのって、もっと、冗談っぽく笑いながら言うものでしょう?!
なのに蒼は真剣な顔で、まっすぐに私を見ている。
「なっ……! からかわないでよ」
慌てて顔をそらすと、耳まで熱いのが分かる。
「からかってません。本気で言ってます」
低めの声で返されて、さらにドキッとした。
……本気のまなざしが強すぎて、私が持たない。