Edge Of A Broken Heart 〜最悪続きのあとに〜
「まさか!そんなことあるわけないじゃない」
 女は、終わった恋を引きずらないという説は本当だと思う。
 私の中で唯一、女らしい点がそれというのも、如何なものか⋯⋯。
 今は、元彼との失敗を教訓に、目の前の真田との絆を深めたいだけなのに。
「そろそろ、居酒屋に行きます?」
 腕時計を見ながら、真田が言う。
「そうね」
 予約した居酒屋は個室になっている。
 思い切って、いつか飲み会で見た女のように、あざとく凭れ掛かってみようか⋯⋯?などと、一人であれこれ考えてしまう。

 カフェを出て、居酒屋へ向かう途中、意味不明なことが起きた。

 夕暮れどき、人で溢れるスクランブル交差点の真ん中、突然、真田に抱きしめられていた。
 一体何が起こったのかと思ったら、次の瞬間には唇を奪われ⋯⋯。

 まるで、昔のトレンディドラマのようなシチュエーション。
 クラクションの音で、現実へと引き戻される。
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