Edge Of A Broken Heart 〜最悪続きのあとに〜

「お前の知り合いなのか？」
　３０代ぐらいの警官が真田に尋ね、真田はそうですと答える。
「知り合いなら、担当は外れてもらわないとな。それより、早くパトカーへ」
　警官に腕を掴まれた状態で、私と尾上は、それぞれ別のパトカーに乗せられた。
　警察署に着くと、取調室であれこれ尋問された。
　プライベートのそんなことまで訊くのか？単なる興味本位では？と思うようなことばかり言わされ、酷く屈辱を感じた。
　ドアの前では、婦警が椅子に座って、ウトウトと船を漕いでいるではないか。
　この税金泥棒⋯⋯！そう思わずに居られないし、それより早く帰りたい。
「彼氏さん、ケガはしていないから、今回だけは単なる痴話喧嘩ということで見逃しますがね。次にまた同じことをしたら、アナタ、傷害罪ですよ」
　やっと解放されるのはいいが、地元でもないのに、真田とこんな形で卒業以来の再会をするとは⋯⋯。