偽りの恋人契約でしたが、御曹司社長に抱き潰されました
「私のパートナーが、あまりにも優秀でして。」

「ほう、それは素晴らしいことですよ。」

茂木社長は穏やかに笑みを浮かべた。

私はもう、顔が真っ赤だった。

「ありがとうございます……」

そう答える声も、少し震えていた。

でも胸の奥が、不思議と温かかった。

“パートナー”と呼ばれたことが、嬉しかったのだ。

そして──

知った顔を見つけて、思わず足が止まった。

村田高志さん。

この前、友人として紹介された高志さん。

こうしてパーティーで会うと、また違った一面を垣間見える。

「あれ、ええ……」

驚いた私の視線の先をたどって、霧島社長がふっと笑った。

「高志まで紹介する必要ある? 言っておくけど、俺の方が詳しいから。」

すると、高志さんも私達に気づいたようだ。

「裕哉!」

「高志。」
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