本気の恋も三度まで〜恋愛したくなったら同僚がチャンスをくれました
「水野さんへ同じこと、マルシェの時も聞いたよね?
神谷くんが女性を連れてきたから、あの時からもしかしてって思ってたんだけど」

中田が続けて茉琴に問う。
茉琴は何も言えずにスプーンを置いた。

私のせいで二人が別れた?
美咲さんが笑って話していたとするなら、振られたのは神谷?

頭の中にぐるぐると考えが巡るが言葉にならない。
自分が圭人から信頼されることばかりを考えていたが、山下が圭人の様子がおかしかったと言っていたのは美咲とのことに関係するのではないのか。

茉琴は急に心が冷たくなっていく。

「せっかくの食事中にごめん。
他の人のことでも、いい話じゃないよね」
中田は冷めないうちに食べよう、と慌てて茉琴にすすめる。

その表情はまた優しいものに戻っていた。
食事を終え、追加で注文したデザートとコーヒーが運ばれてくると、中田は申し訳なさそうに話し始めた。

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