本気の恋も三度まで〜恋愛したくなったら同僚がチャンスをくれました

「食事中にあんな話してごめん。
実は、僕ずっと美咲さんのことが気になっててさ、
もし、水野さんが神谷くんとそういう仲なんだったら、僕にもチャンスがあるんじゃないかと思ってね」

さみしげに笑う中田の様子に茉琴は見入った。

「中田くん。ずっと？」

中田は小さくうなずく。

「気づいた時には神谷くんの存在は知ってたから。
無謀なのはわかってたけどね。
もちろんボランティアはよこしまな気持ちで続けてるわけじゃないからちゃんと取り組んでるよ。

ま、そういう感情は割り切って捨てられるもんじゃないから。
時々ね、ああ、やっぱり好きだなって思ってしまうんだ。

お酒も飲んでないのになんだかこんな話するのも恥ずかしいな。

いきなりこんな話をするつもりはなかったんだけど。
水野さんを誘ったのは、美咲さんと神谷くんのこと何か知ってるかと思ってさ。
気を悪くしたよね、水野さんには申し訳ない」