私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!
「本番まであと5分!」

 私が考え込んでいると、スタッフさんの焦った大声がスタジオに響きわたった。

「starix、見つかりませんね……」
「しょうがない。トップバッターをShooting TUNEに変更しよう……」

 眉間にしわを寄せたディレクターさんが深く息を吐いたその瞬間。
 ――凛斗さんがニヤリと口角を上げた。
 まるでこのときを待っていたとでも言いたげな、不敵な笑みを浮かべている。
 やっぱり、凛斗さんが仕組んだんだ!

「待ってください‼」

 私は拳を握り締め、一歩踏み出して叫んだ。
 ざわつくスタジオが静まり返り、ディレクターさんやスタッフさんたちが一斉に私に注目する。

「starixをトップバッターで出演させてください!」
「えっ⁉」

 スタッフさんたちは顔を見合わせると、困惑した目で私を見つめた。
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