私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

6th Stage ふたりの奏(瑞稀side)

「はっ……、はあっ……!」

 俺は肩で息をしながら、鏡に映る自分を睨みつけた。
 ……まだだ。今日のレッスンでコーチに指摘された部分が、改善できていない。
 練習を続けていくうちにだんだんマシになっている気はするけれど、完璧にはほど遠い。
 もうどのくらい踊っただろう。体力がだいぶ限界に近づいている。
 今すぐにでも横になって眠ってしまいたいところだけど、俺はstarixのセンターだ。グループ内で一番目立つポジションを任された責任がある。
 今の立場にふさわしくなれるように、もっと頑張らないと。
 自分にそう言い聞かせ、今夜もこのダンス室で秘密の特訓に集中する――はずだった。
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