私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!
 俺は陽名をダンス室に招き入れた。
 音楽をかけ、何度も練習したステップを踏む。
 汗びっしょりのくたびれたスポーツウェアで踊る俺に、陽名の目は釘付けになっていた。
 まるで何か特別なものを見つけたかのように、その大きな瞳が期待と興奮の光でキラキラと輝いている。
 それに、俺自身が踊っていてとても楽しい!
 今日のレッスンで指摘された部分も、すんなりとクリアできている気がする。
 最後、ターンからの決めポーズを取ると、陽名がパチパチと拍手をした。

「すごいよ、瑞稀くん! とってもかっこよかった!」

 ぱあっと光が弾けるように陽名が笑う。俺はその眩しい笑顔に、自然と星名奏の面影を重ね合わせていた。
 ああ、やっぱり。陽名のやつ――、俺の思い出のど真ん中に存在している、星名奏によく似ている。

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