私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ！

「よーい、アクション！」

　監督の合図のあと、starixのみんなが演奏を始めた。曲は、この前レコーディングした新曲だ。
　それにしても、みんな上手！
　頭の中ではCMの撮影だとわかっているのに、なんだかライブを見ているみたい！
　この撮影のために、みんなが仕事の合間をぬって楽器の練習を頑張る姿を私は見てきた。本番まであまり時間がない中、短期間でここまで完成度を高めていたなんて、本当にすごいよ！
　一通り演奏が終わると、蛍くんが顔をしかめ、腕で額の汗を拭った。

「あっちい……」

　おおっ！　蛍くん、いい演技！
　すると、朔良くんがタイミングよく「疲れたぁ……」とぐったりした様子でセリフを入れたあと。
　蘭くんが蛍くんの頬に冷えた星空サイダーのペットボトルをそっと押し当て、「頑張ったから」と言う。
　瑞稀くんも、朔良くんの頬にペットボトルを当てて、「ここでスカッとしようぜ」と続けた。
　最後は、４人で星空サイダーのペットボトルで乾杯！