すべてを失って捨てられましたが、聖絵師として輝きます!~どうぞ私のことは忘れてくださいね~
私は時間があればスヴェンの部屋を訪れている。
カレンと町へ出かけたり、エリオスとみんなで食事をしたり、そういった時間を除くと、ほとんどスヴェンの部屋にいた。
ある日、書棚の隅で一冊の雑記帳を見つけた。
なんとなくパラパラとめくってみると、走り書きのような字で簡単に出来事が綴ってあった。
場所の記録、出会った人のこと、訪れた国や目にした風景など。
しかし、それはスヴェンが亡くなる少し前の数年間の記録のみに限られていた。
それ以前の記述はなく、若き日の彼と私の母との出会いのことは、まったく書かれていなかった。
ところが、私はある記述を目にしてページをめくる手を止めた。
それはどこか乱雑で焦っているような字で書かれていた。
『人の心の痛みや、渇望、邪念。そういった多くの見えないものが、頭の中に広がって、それを吐き出さないと僕は壊れてしまう』
カレンと町へ出かけたり、エリオスとみんなで食事をしたり、そういった時間を除くと、ほとんどスヴェンの部屋にいた。
ある日、書棚の隅で一冊の雑記帳を見つけた。
なんとなくパラパラとめくってみると、走り書きのような字で簡単に出来事が綴ってあった。
場所の記録、出会った人のこと、訪れた国や目にした風景など。
しかし、それはスヴェンが亡くなる少し前の数年間の記録のみに限られていた。
それ以前の記述はなく、若き日の彼と私の母との出会いのことは、まったく書かれていなかった。
ところが、私はある記述を目にしてページをめくる手を止めた。
それはどこか乱雑で焦っているような字で書かれていた。
『人の心の痛みや、渇望、邪念。そういった多くの見えないものが、頭の中に広がって、それを吐き出さないと僕は壊れてしまう』