すべてを失って捨てられましたが、聖絵師として輝きます!~どうぞ私のことは忘れてくださいね~
ほんと、伯父様って簡単だわ。
ちょっと可愛くおねだりすれば、いつだって私の言うことを聞いてくれる。
まあ、今は伯父様が取ってきた仕事を私がこなしているのだから、より一層大事にしなきゃいけないわよね。
「お兄様はセリスに甘すぎるわ。私でさえ嫉妬してしまう」
「ははは、何を言う。お前にも充分贅沢をさせているだろう」
母は複雑な顔で目を伏せた。
その横顔に、淡い嫉妬と切なさが滲んでいるのがわかる。
私はいつも気づかないふりをする。
母が伯父様を慕い、兄妹の域を越えた関係にあることくらい、ずっと前からわかっていたから。
けれど、私には関係ないわ。
だって私にはアベリオがいるのだから。
「ところでセリス、依頼された絵はどこまで進んでいるんだい?」
伯父様が穏やかな笑顔を崩さずに訊ねた。
私は眉をひそめ、少し困った顔を作った。
ちょっと可愛くおねだりすれば、いつだって私の言うことを聞いてくれる。
まあ、今は伯父様が取ってきた仕事を私がこなしているのだから、より一層大事にしなきゃいけないわよね。
「お兄様はセリスに甘すぎるわ。私でさえ嫉妬してしまう」
「ははは、何を言う。お前にも充分贅沢をさせているだろう」
母は複雑な顔で目を伏せた。
その横顔に、淡い嫉妬と切なさが滲んでいるのがわかる。
私はいつも気づかないふりをする。
母が伯父様を慕い、兄妹の域を越えた関係にあることくらい、ずっと前からわかっていたから。
けれど、私には関係ないわ。
だって私にはアベリオがいるのだから。
「ところでセリス、依頼された絵はどこまで進んでいるんだい?」
伯父様が穏やかな笑顔を崩さずに訊ねた。
私は眉をひそめ、少し困った顔を作った。