すべてを失って捨てられましたが、聖絵師として輝きます!~どうぞ私のことは忘れてくださいね~
私は思わず背後にいるアベリオに声をかけた。
「ねえ、アベリオ。聞いたかしら? 殿下が私の絵を依頼してくださったのよ」
「ああ。よかったね、セリス。君の実力が認められたんだ」
「本当に、ここまで長かったわ。苦労したもの」
わざと涙ぐむ仕草をしてみせると、王子は見事に真に受けて、哀れみを帯びた眼差しを向けてきた。
「努力して今の地位を築いたんだね。君のような努力家を私は尊敬するよ」
「もったいないお言葉でございますわ」
これでいいのよ。
このまま評判が王室に広がれば、やがて国王陛下の目に留まるに違いない。
やっぱり今夜のパーティに来て正解だったわね。
「そうだ。近いうちにカルベラ国から賓客を招いて、王室で盛大なパーティを開く予定なんだ。君もぜひ出席してくれ」
「まあ、それは本当でございますの?」
「カルベラ国は聖絵師の聖地と聞く。君にとっても大きな意味を持つだろう」
「なんて嬉しいことでしょう。ありがとうございます」
「詳細が決まったら、改めて招待状を送ろう」
「はい、心よりお待ちしておりますわ」
王子が立ち去ったあと、抑えきれない歓喜があふれ、私は思わずアベリオに抱きついた。
「ねえ、アベリオ。聞いたかしら? 殿下が私の絵を依頼してくださったのよ」
「ああ。よかったね、セリス。君の実力が認められたんだ」
「本当に、ここまで長かったわ。苦労したもの」
わざと涙ぐむ仕草をしてみせると、王子は見事に真に受けて、哀れみを帯びた眼差しを向けてきた。
「努力して今の地位を築いたんだね。君のような努力家を私は尊敬するよ」
「もったいないお言葉でございますわ」
これでいいのよ。
このまま評判が王室に広がれば、やがて国王陛下の目に留まるに違いない。
やっぱり今夜のパーティに来て正解だったわね。
「そうだ。近いうちにカルベラ国から賓客を招いて、王室で盛大なパーティを開く予定なんだ。君もぜひ出席してくれ」
「まあ、それは本当でございますの?」
「カルベラ国は聖絵師の聖地と聞く。君にとっても大きな意味を持つだろう」
「なんて嬉しいことでしょう。ありがとうございます」
「詳細が決まったら、改めて招待状を送ろう」
「はい、心よりお待ちしておりますわ」
王子が立ち去ったあと、抑えきれない歓喜があふれ、私は思わずアベリオに抱きついた。